『日焼けは悪い』 健康メモより
日やけのうそ?ほんと?

梅雨もあけ、太陽から降り注がれるまばゆいばかりの日ざしが夏本番を告げるころとなりました。
この日ざし、私たちの肌にどのような影響があるのでしょうか?

紫外線は、皮膚にダメージを与え、長年浴び続けると日光角化症という癌の初期段階になります。
また、免疫力を落とし、ヘルペスやとびひなどの感染症も起こしやすくなります。

日やけすると色が黒くなるのは、メラニンを増やすことにより、皮膚細胞が受ける紫外線からの影響を防いでいるためです。
つまり、日に当たると黒くなる人より、なりにくい人の肌のかたがダメージを多くうける訳です。
それから、最近は美白ばやりでビタミンCが化粧品などによく配合されています。

だからといってレモンパックなどをする人がいますが、これは大間違いです。

レモンやセロリなどにはフロクマリンという日焼けを激しくする物質が含まれていて逆効果です。
アトピー性皮膚炎の患者さんが、「ステロイドを塗って日に当たると黒くなりませんか?」とよく質問されます。
そんなことはありません。皮膚の炎症が治っていく過程として、一時的に色素沈着が起こるのが勘違いされていると思われます。

むしろ、海水浴などで強い日焼けを起こした場合はステロイド剤が最も効果のある薬となります。
そうならないように、海では一気に肌を焼かないように気をつけて楽しい夏を過ごしてください。 


茨木市医師会 平山公三